〒319-2212 茨城県 常陸大宮市 上大賀662-1
( JR水郡線の常陸大宮駅から北へ5km。車では約15分。/ JR水郡線の野上原駅から南へ2km。徒歩では約30分。)
受付時間 | 火曜・水曜・木曜の10:00~18:00 |
---|
定休日 | 土曜・日曜・祝日 |
---|
ここでは、プラットフォームに対して静止している固定子と、固定子に対して回転する回転子との組合せである回転タイプのモーターについて、記述します。
それ以外のモーターでは、プラットフォーム上に直線状に並べられた固定子に対し、可動子が直線的に動くリニアモーターもあります。
ドーナツ形の強磁性体に巻線を行って構成したモーターのことです。
弊社の「Kick Yard Drive Outer motor」では、薄いリボン状の電磁鋼板を所望の直径の円型の物体に包帯のように巻いて作った「巻鉄芯」(「リングコア」とも言う)を使用します。
この巻鉄芯に、導線をトロイダル巻して、トロイダルコアモーターを構成しています。
固定子(Stator)と回転子(Rotor)との隙間を意味します。
固定子や回転子には、磁石や磁性体が埋め込まれています。
したがって、モーターでは、固定子の磁石や磁性体と、回転子の磁石や磁性体とが、吸引(反発)することによって、作用力(回転力)を得ます。
磁石や磁性体間の相互作用は、その距離の2乗に反比例します。
よって、磁石や磁性体の強さが同じ場合には、空隙が狭い方が、大きな作用力を生じます。
モーターの直径方向上で、固定子の磁石や磁性体と、回転子の磁石や磁性体とが、向き合っている(対面している)モーターを言います。
ラジアルギャップ型式のモーターには、外側の部分が固定子で、内側の部分の回転子で回転するインナーローター方式と、内側の部分が固定子で、外側の部分の回転子が回転するアウターローター方式とがあります。
稀な例では、固定子の外側に1つと内側に1つの計2つの回転子があって、2つがともに回る方式もあります。
モーターの中央の回転軸に平行して、固定子の磁石や磁性体と、回転子の磁石や磁性体とが向き合っている(対面している)モーターを言います。
固定子が1つで、回転子も1つの、1つずつであることもあります。
しかし、固定子か回転子かの、どちらか1つを、他の2つで、サンドイッチ状に挟んで構成したアキシャルギャップ型式のモーターが、大部分です。
その場合では、真ん中の回転子を、その両側の2つの固定子で挟んだインナーローター方式と、真ん中の固定子を、その両側の2つの回転子で挟んだアウターローター方式とがあります。
アキシャルギャップ型式のモーターの一種である「Kick Yard Drive Outer motor」は、真ん中にある1つの固定子を、その外側の2つの回転子でサンドイッチ状に挟んだアウターローター方式のモーターです。
通常のアキシャルギャップ型式のアウターローター方式モーターでは、2つある回転子の回転方向は、同じ方向です。
しかし、「Kick Yard Drive Outer motor」の回転子は、一方が時計方向に回転している場合は、対面している他方は、反時計回りに回転する等、互いに逆方向へ回転しています。
このため、自動車や航空機などの移動体のプラットフォームでも、回転体のジャイロ歳差による障害が生じない、という特性があります。
このモーターの「中央」の回転軸は回りません。 このため「中央軸」というのですが、駆動力は、この「中央軸」と90°異方向となるモーターの「側面」にある駆動軸に出力します。
この駆動軸は、1本とは限らず、4本とか、6本のように複数本が可能です。
この複数本ある駆動軸の回転数は、通常、回転子の回転数の数倍~数十倍に増速されて出力します。